ウィーンでおいしい体験 - 食の芸術
多彩な食をウィーンで堪能する

ウィーンのレストラン「ティアン」は、ベジタリアン料理の多様性を最高のレベルで提供しています。メニューはまるで菜園を散策しているかのようです。ミシュランの星を獲得したシェフ、ポール・イヴィックは、ほとんど忘れられかけている野菜、果物、穀物など、公正に生産されたオーガニック食材を使い、洗練された料理を作り上げます。イヴィックと彼のチームにとって大切なのは、「何も無駄にしない」こと。これにより、新しいアイデア、食材、そして風味が次々と生まれます。ティアンはその卓越した料理により、ミシュランガイドで一つ星を獲得し、世界最高のベジタリアンレストランのひとつとして知られています。

ウィーンには味覚の贅沢も揃っています。もちろん、ウィーンはウィーナー・シュニッツェルやカイザーシュマレン、趣のあるゲストハウスやバイスル、伝統的なカフェ、居心地の良いワイン居酒屋（ホイリゲ）で有名です。しかし、ウィーンには世界トップクラスのグルメレストランもあります。一流のシェフたちが勇気を持って斬新なウィーン料理を創作しています。

シュタイラーレックは、ミシュラン2つ星、ゴーミヨ賞5つ星、「世界のベストレストラン50」で第12位を獲得したウィーン屈指のレストランです。ハインツ・ライトバウアーは、ウィーン中心部にあるウィーン最古の市民公園にある、「シュタイラーレック」と「マイエライ」で最高レベルの現代オーストリア料理を提供しています。

シュテファン大聖堂の近くでは、料理からデザインに至るまで、すべてが理想的です。ファイゲンホーフ・アム・ヒンメルライヒのイチジク、ウィーン22区ブリュンの魚と野菜、ウィーニンガー・ワイナリーのウィーナー・ゲミシュターザッツDACなど、数多くの食材がウィーンの生産者から届けられています。これらの料理は、カラーコーディネートされた皿や器に盛られ、まるで印象的な芸術作品のようです。

レストランでは、デンマークの建築家ハンス・J・ウェグナーによる名作「Yチェア」に座ることができます。磨き上げられたコンクリート、黒いスチール、自然な木材とともに、この椅子はレストラン全体のデザインと見事に調和しています。

ウィーンのワイン居酒屋では、 700ヘクタールのブドウ畑（うち3分の1が有機栽培）と140軒のブドウ栽培農家が生産する上質のワインを楽しむことができます。 グリンツィング、ヌスドルフ、シュタマースドルフなど、郊外のワイン村やブドウ畑には、ロマンチックで居心地のよいワイン居酒屋が数多くあります。 ちなみにウィーンのホイリゲ文化はユネスコ無形文化遺産に登録されています。

一流の飲食店でも、ウィーン産のリースリングやピノ・ブランに長年の信頼を寄せてきました。また、ウィーナー・ゲミシュター・サッツDACも人気です。この特産品には、少なくとも3種類の白ワイン用ブドウが使われ、これらが一緒に圧搾されます。白ワインはウィーンのワイン栽培面積の約80％を占めており、残りの面積にはウィーンのゲミシュター・サッツが植えられています。ウィーンは世界で唯一、市内で活発にワインが栽培されている大都市です。

数字の出典：ウィーン農業会議所