自然と気候

オーストリアの自然と気候

オーストリアの地形は西部の3000m級のアルプスから東部のウィーンを囲むウィーンの森、さらにハンガリーとの国境の草原地帯へと標高も変化に富んでいます。

地形・気候

中部ヨーロッパの温和な気候。 緯度はほぼ南樺太に相当しますが地中海の影響により、比較的気候は温暖です。平均気温は青森から北海道に匹敵します。

盛夏7〜8月には最高気温が35℃にも達することがありますが、日本のように湿度は高くないので蒸し暑いと感じることは日は少なく、朝晩は一般的に涼しく、しのぎやくなります。

降水量:一般的に5月、9月、10月前半は最も雨が少なく、4月と11月は最も雨が多くなります。日本と比較すると年間降雨量は大変少ないです。
6月から8月にかけては、雨が雷を伴うことが多く、2000m以上の野山をハイキングする場合は、天候の急変があるので注意が必要です。

冬は12月から3月にかけて、谷で雪が積もり、標高1800m辺りでは11月から5月まで雪に覆われ、2500m以上では万年雪となります。ウィーンなど 平地部でも、12月下旬〜3月ごろまで雪が積もる場合が多いですが、除雪作業が行われるので観光に差し支えることはありません。

服装:冬は厚手のコートに滑り止めのついた靴が必須。春と秋には合い服の他セーターなど暖かいものを2、3枚とハーフコートやレインコートなどがよい。夏 でも朝晩は冷えるのでセーターやカーディガンが必要。多目的に使えるレインコートやマウンテンパーカーなどは特に山間部に行く人にはお薦め。
訪問する地域、目的に合わせて洋服を揃えることが大切です。例えばウィーンでコンサートに行く予定ならドレッシーな洋服を一着、山へ行くならウールのものを多めに、そしてしっかりしたウォーキングシューズを。
標高の高いアルプスでアウトドア活動をするのなら、マウンテンパーカーと厚手のセーターを。一般的には薄手のものでも重ね着すれば温度調節できるので便利。

オーストリアは欧州で最も森林の多い国に属し、国土面積の47.9%が森林

動物・植物

アルプス近接地方においては、森林が開墾され耕地となっているところも少なくありません。とくにアルプス北縁地の標高600メートル以上では、緑草地の方が多くなっています。東部のパンノニア低地は、叢林、落葉樹林、ステップの原野となっているのが特徴です。ノイジードラー湖の東方には、塩分を含んだステップ地帯特有の植物相が見られます。
オーストリアの動物相は、ほとんど中部ヨーロッパ型です。シカ、ノロジカ、ウサギ、キジ、キツネ、アライグマ、イタチ、リスなどが生息しています。アルプ ス地方の代表的な動物には、アルプスカモシカ、マーモット、アルプスコガラスなどがあげられます。パンノニア低地では、ノイジードラ湖の葦におおわれた地 帯に、多くの鳥類が生息していて、これがこの地域の動物相の特徴をなしています。

オーストリア各地の天気情報を知る

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また、オーストリアの気象学・地球力学中央研究所(ZAMG)では、オーストリアの州別の天気、気象情報、環境などを調べることができます。(英語・独語)

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