ウィーンからの日帰り旅行

ウィーン市内をじっくり観光した後は、列車や観光バス、船などを使って、日帰り旅行をするのも、滞在型旅行の楽しみ方です。

世界遺産のワッハウ渓谷のドナウ川遊覧、かつての皇帝の保養地バーデン、世界遺産のセンメリンク鉄道、シュネーベルクとSL登山電車、ハイドンの街アイゼンシュタットほか、首都ウィーンの周辺には魅力的な見どころがいっぱいです。ウィーンからザルツブルクへも日帰りすることも可能です。

ウィーンの森

ウィーンの北西から南にかけ、広大な丘陵地帯を占めるウィーンの森は、その中にブドウ畑やワイン造りの村々をまじえて、緑美しい別天地をなしています。やさしく広がる丘陵、清らかな小川のせせらぎ、ひっそりと佇む教会や家々…。 そうした美しい風景は、今までに幾度となく歌や物語に語り継がれてきました。ウィーンの中心部から最も近いカーレンベルク、ベートーヴェンゆかりのハイリゲンシュタットなど、ウィーンの森北部には街から地下鉄や市電、バスで気軽にアクセスできます。カーレンベルクからドナウ川とウィーンの市街の眺望を楽しんだり、ハイリゲンシュタットのベートーヴェン・ミュージアムを訪ねたり、グリンツィングのホイリゲでウィーン産ワインに舌鼓を打ったり、ブドウ畑を抜け手軽にハイキングをするなどがお勧めです。ウィーンかの郊外に出ると、皇妃エリザベートが過ごしたラクセンブルク城、悲劇の舞台マイヤリングや温泉地バーデン・バイ・ウィーンなどウィーンの森南西部には古い歴史を持つ教会やハプスブルク家のゆかりの舞台が点在しています。

ワッハウ渓谷ドナウ川クルーズ

メルクからクレムスにいたる30数キロの一帯はワッハウ渓谷と呼ばれ、ドナウ川クルーズの中で最も風光明媚な場所として知られており、ユネスコ世界文化遺産に指定されています。ウィーンから定期観光バスのほか、鉄道を利用して日帰りもできます。


ドナウ川で最も景色が素晴らしいところと言えます。両岸から山が迫り、いくつもの古城があって、川岸に点在する美しい町や村が緑の森やブドウ畑とともに、ドナウの流れに姿を映じています。ワッハウの春は、アンズの花が咲き誇り、秋は鮮やかな紅葉に色採られます。この地方のワインの味もまた格別で、広く知られています。アンズ祭りや、夏至の火祭り、秋にはワイン祭りと、年間を通じてイベントも盛んです。ウィーンからバスとワッハウ観光船のついた一日ツアーがいくつかの観光バス会社が運行しています。冬の期間で観光船が運行されていないときは、バスのみの運行となります。列車を利用して日帰り旅行をする場合は、ウィーン西駅からメルクまで50分、メルク修道院を見学してからクレムスまで観光船でドナウ下りをし、クレムスの町を散策してからウィーン西駅にまた戻ります。

センメリング鉄道

世界遺産のセンメリング鉄道は、ウィーンの南約80キロにある山間の駅グログニッツから始まります。19世紀にヨーロッパ各地で鉄道が発達していく中、オーストリアの険しい山間に当時の鉄道技術を遺憾なく発揮して約40キロの山岳鉄道が建設されました。それにより19世紀後半よりウィーンっ子の避暑地センメリングが発展を遂げました。


ウィーンから南へ、グラーツ方面の列車に乗って約80キロ行くと、グログニッツ(Gloggnitz)という山間の駅があり、ここからブラームスゆかりの地ミュルツツーシュラーク(Muerzzuschlag)までの約40キロの区間が「センメリング鉄道 Semmeringbahn」、1854年に完成した世界で初の山岳鉄道でユネスコ世界遺産に指定されています。
近代的な土木機械もダイナマイトもなかった時代でありながら、6年という異例の短期間で完成し、現在もアルプス越えの最も重要な路線として知られています。

現在、16のトンネルと16の高架橋があり、高架橋の一部は二層構造となっておりこの路線の目玉となっています。トンネルや構造物は自然の環境に調和する ように造られており、美しい景観を見ながらハイキングをしたり、のんびりと各駅停車の旅をするのも オーストリアならではの体験です。センメリング鉄道 グログニッツ←→ミュルツツーシュラーク 時刻表 こちら

シュネーベルク:SLとハイキング

ウィーンから気軽に日帰り観光できるシュネーベルクでは、SLとハイキング、アルプス山系末端の景観が楽めます。
ウィーンの中心から直線距離にして60キロ足らずのところにシュネーベルクの山がそびえています。ウィーン滞在中に手軽にオーストリアの美しい山の世界を歩く素晴らしい日帰り旅行ができます。
Schneebergを文字通り訳せば「雪山」。標高2075メートル、アルプス山系の末端に位置し、ニーダ−エステライヒ州の中で最も高い山です。
山麓の街プッフベルク・アム・シュネーベルクから100年以上の歴史を持つSLのアプト式登山鉄道(狭軌)があり、可愛い列車が森を抜け、アルプスの山岳地帯を登って行きます。その100年の歴史の中で、数えきれないほど多くのハイカーや鉄道ファン、休暇客がノスタルジックなSLとアルプスの景観を楽しんできました。皇帝フラン ツ・ヨーゼフ一世もそのひとりで、1902年にこの鉄道の素晴らしさを堪能したといわれます。山頂には皇帝の妃であり、1898年に暗殺されたエリザベート皇后の慰霊礼拝堂があります。
アクセス:
<鉄道>ウィーン中央駅からグラーツ方面の急行に乗り、ウィーナー・ノイシュタットで乗り換え、90分でプッフベルク・アム・シュネーベルク(Puchberg am Schneeberg)へ。そこからシュネーベルク登山鉄道(4月末〜11月初め運行)で終点山頂駅(ホーホシュネーベルク Hoch Schneeberg)まで約1時間。チケットを買うときに下山列車の座席も予約します。シュネーベルク鉄道は蒸気機関車とディーゼル車(サラマンダー)が運行しています。

アイゼンシュタットとノイジードラゼー湖

落ち着いた城下町を訪ね、エスターハージー宮殿とハイドンゆかりの地を巡ってみましょう。毎年夏に開催されるメルビッシュ湖上音楽祭や、サンクト・マルガレーテンの石切り場でのオペラフェスティバルにお出かけの際は、昼間にアイゼンシュタットを観光するのがお勧めです。

ハンガリーと国境を接するブルゲンランド州の州都アイゼンシュタットは、素敵な小都市です。ここはハイドンの主君として知られる大貴族エスターハージー侯の城下町でした。エスターハージー宮殿、ハイドン博物館、ハイドン教会とも言われているベルク教会、マルティン聖堂が主な観光スポットです。ウィーンから、バスや鉄道でわずか一時間で行けます。観光バスや車でなら、アイゼンシュタットの東に位置するノイジードラーゼー湖は世界遺産で自然保護区です。昔のままの姿で残っている多数の民家や農村のたたずまい、そして何万羽という水鳥が群れている湖沼群は素晴らしい景観です。春は見渡す限り草原や湿原に花が咲き、秋は約160種類もの渡り鳥の大群が舞い降ります。ウィーンっ子はここに美しい夕日を見にやってくるほどです。

ウィーンから他の世界遺産の都市を訪ねる

ウィーンから特急列車、レールジェットで西のザルツブルク、南のグラーツへと所要時間は約2時間半です。

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