南シュタイヤマルク・ワイン街道
ブドウ園、ワイナリー、ワイン居酒屋

急傾斜のブドウ畑と狭く曲がりくねった道・・・この印象的なワイン産地の風景を堪能できるのは南シュタイヤマルクならではの体験です。

南シュタイヤマルク・ワイン街道は多くの称賛を受けてきました。温かいホスピタリティに溢れる地元の人々、美しく手入れされたブドウ畑、フレッシュでフルーティーなワイン、質が高く魅力的なワイン居酒屋、そしてランドマークとして象徴的な伝統の風車「クラポテッツ」。これらすべてが、住民と訪れる人々の生活リズムを形作っています。

現代的なワイナリーの施設は、美しく修復された伝統的な建物と調和し、風景をさらに引き立てています。ブドウ畑、果樹園、森林、そして農地の手入れや、昔ながらの習慣を守ることは、今もなお大切に受け継がれ、変わることのない風景を保っています。

ワイン街道として70年

 オーストリアで最も古いワイン街道に沿って、エーレンハウゼン、シュトラス、アルンフェルス、オーバーハーク、ロイチャッハという牧歌的なワインの生産地が結ばれています。このワイン街道の特徴としては、数キロメートル先にスロヴェニアとの国境があること、さらに、街道の近隣にあるガムリッツとの友好関係とワインを作る上での協力体制は、郷土愛に満ちた素晴らしいものがあります。

 南シュタイヤマルク・ワイン街道は、5つのコミュニティを結び、ヨーロッパの最も美しいブドウ栽培地帯の一つとして、伝統ある南シュタイヤマルクの中心軸を成しています。5つの地域にある観光局は周辺の小さな村々も代表し、宿泊などの紹介もしています。

 グラーツからは約50km、高速道路で約45分のところにあり、週末には人気の高い訪問先となっています。

南シュタイヤマルク・ワイン街道に関する基本情報
全長:25 km
場所:エーレンハウゼンとロイッチャッハの間
ワイン産地: 2.798ヘクタール、シュタイヤマルク州最大のワイン産地。
ワイナリー:265
主要品種:ソーヴィニヨン・ブラン
最適な旅行時期
Spring, Summer と Autumn
お勧めの対象:
Solo Traveler、Couples と Friends

このワイン街道はスロヴェニアとの国境に沿って数キロに渡って続いており、それがこの街道をユニークなものにしています。

南シュタイヤマルク・ワイン街道の写真集

トップハイライト

ワイン生産者 タマラ・ケーグル

ファミリーワイナリー「 ケーグル」

ブドウをやさしく観察し、「ほら、もう中の種が見えるようになりました!」と説明をしてくれるタマラ・ケーグルと一緒にブドウ畑を散策するのは、とても楽しいひとときです。散策の後には、300年の歴史を持つ美しく修復された応接間「モアイェーグル」で、自家栽培のソーヴィニヨン・ブランを片手に心尽くしの軽食を楽しむ時間が待っています。

ワインを造る人にとって、特に重要なことは、ワインを味わってその地域のワインの独自性が分かることです「斜面ごとに味わいが違うんですよ」と彼女は笑顔で教えてくれます。また、素晴らしいワインを存分に堪能したあと、帰りたくない場合は、ブドウ畑のすぐ隣にある4室の生産者ホテルに宿泊することもできます。

ワイン生産者 カタリーナ・ティンナッハー

ラックナー・ティンナッハー・ワイナリー

カタリーナ・ティンナッハーもまた、ワイン造りの稼業の中で育ち、ワインに全力を傾けてきました。ワイン醸造家である彼女の父親は、子供の頃、彼女に5本のブドウの木を与えました。世話もすべて自分でさせ、それが何を意味するか、またその大切さを分からせることが目的でした。報酬は?彼女は自分が育てたブドウをチューインガムと交換することができました。

今ではカタリーナにとってブドウはすべてです。わずか27歳で、一族のドメーヌを引き継ぎ、以来大成功を収めています。葉の手入れから、傷んだブドウの手作業による除去、セラーでの作業まで持続可能な有機栽培に移行しています。彼女によれば「私はただ生まれてくるワインに付添っているだけ。なぜなら、品質はブドウ畑が作ってくれるから...」。

ワインメーカーは急いではいけない。偉大なワインには忍耐が必要なのだ。

マンフレッド テメントテメント・ワイナリー、エーレンハウゼン

テメント・ワイナリー

プレスハウスからアパートメントまで

マンフレッド・テメントはオーストリア最大のワインメーカーの1つであり、南シュタイヤマルクのブドウ栽培の先駆者の1人です。 テメント・ワイナリーは、ソーヴィニヨン・ブランで有名です。かつてブドウ園で働く人々が暮らした場所に、今はくつろぎを求める人々が滞在しにやってきます。彼のワイナリーはプレスハウス、セラー、厩舎は、素朴な家具、モダンなシャンデリア、デザイナーズ・シンクを備えた魅力的なシャレーに生まれ変わりました。大きなパノラマの窓からはブドウ畑が見え、特に秋には見事な色彩を見せてくれます。

"小さな楽園 "ではなにもしない贅沢な時間と、ワインメーカーの大皿料理と、朝には、地元の美味が詰まった朝食バスケットが玄関で待っています。

シュタイヤマルク州のワイン居酒屋:ブドウ畑の真ん中で郷土料理を楽しむ

シュタイヤマルク州のワインに関するミニ知識...

  • アハテル 1/8リットル(グラスに入った0.125リットルのワイン)を立って飲むことを「スタンディング・アハテル」と言います。本当は家に帰る時間だけれど、まだ帰りたくないとき、「エスケイプ・アハテル」と言います。

  • シュタイヤマルク産の若いワインはユンカーと呼ばれます。そのトレードマークは、セーム革のひげが付いたシュタイヤマルクの帽子です。

  • シュタイヤマルク産ワインの主役はソーヴィニヨン・ブランです。ぜひ味わってみてください!

  • シャルドネはモリヨンMorillon)と呼ばれています。この品種は世界で最も高価なワインのひとつで、シャンパン製造のベースワインとなります。

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