音楽の聖地グラーフェネック城
音楽祭とピクニック
グラーフェネック城の広大な敷地にあるコンサートホールと野外劇場「雲の塔」では、国際的な有名な音楽家やオーケストラが一年を通して公演を行っています。特に8月と9月に開催されるグラーフェネック音楽祭は、ニーダーエステライヒ州の夏の音楽シーンを彩るハイライトです。
2007年夏以来、グラーフェネック音楽祭はピアニスト、ルドルフ・ブッフビンダーの芸術監督の下、グラーフェネック城公園で行われています。 食の楽しみ、歴史的な城と広大な風景庭園、世界に誇るコンサート・プログラムのすべてが組み合わさったグラフェネック音楽祭は、すべての人の感覚を大いに楽しませてくれます。
音楽祭の前後にも、さまざまなコンサートやイベントが開かれます。6月中旬の星降るサマーナイト・ガラを皮切りに、夏の音楽シーズンのプログラムが展開されます。春にもイースター・イベントなども催され、15万人以上の人々が城周辺に集います。
レジデンス・オーケストラであるトーンキュンストラー管弦楽団を始め、世界各国の優れたオーケストラやソロ音楽家たちが集まり、多彩な音楽を奏でるグラーフェネッグ夏の音楽祭。グルメ、広大な公園を持つ城、現代建築、そして世界レベルの音楽プログラムを同時に楽しむことができます。
グラーフェネック夏のサウンド:
2025年6月19日~8月9日
オーケストラコンサートから室内楽、オペレッタのメロディー、ジャズまで網羅しています。初日と翌日はサマーナイト・ガラを雲の塔で開催。トーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督、ファビアン・ガベルが就任して初めてのコンサートとなります。
グラーフェネック音楽祭:
2025年8月14日~9月7日
トーンキュンストラー管弦楽団の他、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ゲヴァントハウス管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が客演します。2025年の音楽祭のフィナーレはズービン・メータとトーンキュンストラー管弦楽団の60年以上ぶりの共演です。
自然の真ん中に抱かれた心安らぐ、伝統的な英国式風景庭園の敷地内に、賞を得た2つのイベント会場、雲の塔とコンサートホールがあります。雲の塔は、巨大な彫刻のように天を突き、ヨーロッパ最大であると同時に抜群の音響効果を誇る野外アリーナのグランドスタンドを飾っています。城郭、敷地、雲の塔(野外ステージ)とコンサートホールは、ニューイヤー・コンサートとクリスマス・プログラムから夏のグラフェネック・フェスティバルまで、一年中様々なイベントに利用されています。また、グラーフェネック・アドヴエントは、もう長い間クリスマスシーズンの慣例イベントとなっています。
起源が後期ゴシックからルネッサンス期に遡る、オーストリアで最も重要な歴史的城郭建築を眺めながら、ゆっくりと英国式風景庭園を散策します。予めピクニック・パビリオンで買った簡単なスナックや、好きなものを選んで詰め込んだピクニックバスケットを持って、何世紀も年輪を重ねた木々の下で涼しい木陰を探し求め、次は金魚の池か城の前の芝生の上でひと時を過ごします。こうしてのんびりと過ごした人々の心は自由に放たれ、コンサートを存分に楽しむ準備が整います。